企業としてのSNSの運用
Twitter、Instagram、Facebook、LINE、Pinterest、LinkedInなど、今や生活の中心になっている人も多いSNS(Social networking service)。
TwitterやLINEは日本ではインフラになっていると言ってしまってもいいレベルです。
SNSはインフルエンサーと呼ばれる世間に影響力のある人たちが出てきたことで、個人での運用イメージがありますが、実際は企業での運用も当たり前の時代になっています。
ただし、企業での運用は個人のように自由気ままに発信していればいいというわけではなく、企業としての品格を保ちながら意図をもって運用しなければなりません。
SNSの運用を強くおすすめする理由
まずは、下記の調査のPDFの4ページ目、「3ソーシャルネットワーキングサービスの利用動向(個人)」をご確認ください。
SNSの利用状況 | 総務省
インターネット利用者に占めるSNSの利用者の割合は、73.8%となっており、4.8ポイント上昇している。特に19歳以下や60歳以上の年齢層での伸びが大きい。
利用目的は、「従来からの知人とのコミュニケーションのため」の割合が89.2%、「知りたいことについて情報を探すため」62.1%となっている。
年齢的には、20代が90.4%、30代が86.0%、40代が81.5%、50代が75.8%。
伸びている10代が86.1%、60代が60.6%、70代が47.5%、80歳以上が46.7%です。
これだけの割合の人がSNSを利用していて、注目すべきは目的2位の「知りたいことについて情報を探すため」62.1%です。
これらのデータから、SNSはコミュニケーションツールとしての利用だけでなく、検索目的でも使われることが明らかになりました。
私は、Googleで情報を調べることを「ググる」と略している世代なのですが、以前あるお仕事で20代のお客様と打合せした際、この「ググる」という言葉を使ったところ、「それどういう意味ですか?」と聞き返されたことがあります。
若い人ほどこの言葉を使っていると思っていたのですが、その20代のお客様はGoogleで検索することはほとんどなく、何かを調べるときはInstagramやTwitterですよと教えてくれました。
これが2016年の話なのですが、実際にインスタやTwitterで情報を調べて見たところ、まだまだGoogleには敵わないけど、数年後は分からないなあという印象でした。
そして、その数年後の今現在(5年後です)、Googleの情報よりもSNSの情報の方が信頼できるとまで言われる時代に突入し、ますますSNSの重要性が増してきたことがお分かりいただけるかと思います。
5年前は「SNSやった方がいいですか?」と聞かれれば、「できるならやった方がいいです」と答えていましたが、今現在は「必ず運用してください」と強くおすすめします。
デメリットもある
ここまでで、SNSの運用がいかに重要かお分かりいただけたかと思いますが、デメリットも存在します。
それは「常に炎上が隣合わせにある」というところです。
企業としてのSNS運用は、「企業としての品格を保ちながら意図をもって運用しなければならない」とかなり大雑把に触れましたが、企業や商品のイメージを良くして、ファンをつくるということを常に念頭において運用してけば炎上はさけられます。
炎上はユーザーが不愉快だと感じたときに起こるので、世の中の感覚とズレた言動、モラルのない言動、誰かを批判する言動、政治的な言動、特定のスポーツチームを応援する言動など、「炎上」が起きそうな言動をしない、批判されたときのユーザーへの対応などガイドラインを制作して運用ルールを決めることが重要です。
これらを社内で共有しスタッフで運用ルールを順守していけば、社内でのSNSリテラシーも高められます。